2024年7月13日
デジタル遺品やデータの処分について
梅雨も晴れ、青空が眩しい季節になってまいりました。海やBBQなどイベントが盛りだくさんですが、夏本番を迎える前の断捨離はいかがでしょうか!
今回の記事ではデジタル遺品について取り上げます。
デジタル遺品の整理は、さまざまなトラブルを防止するうえで大切です。
とはいえ、デジタル遺品の整理に関して次のような疑問が浮かぶ方も多いのではないでしょうか。
「そもそもデジタル遺品とは何?」
「デジタル遺品を整理するべき理由は?」
「具体的に何をすればいいの?」
など、遺品整理を行っている上で多くの質問をいただきます。
回収作業から処分まで、やっておくべき手続きなどを簡単にまとめさせていただきます。
●デジタル遺品とは
デジタル遺品とは、故人が残したデジタルデータのことを言い、デジタル遺品は遺産相続にも関わってきます。
たとえば、次のようなデータはデジタル遺品です。
・画像や動画データ
・メールやチャットの履歴
・故人と交友があった人の連絡先
・SNSアカウント
・インターネット口座(ネット銀行、証券口座、FX口座、仮想通貨口座など)
・キャッシュレス決済や電子マネー
・ネットショッピングの決済情報
・音楽配信、動画配信、電子書籍などの有料サービスの契約情報
・ブログやホームページの投稿コンテンツ
これらのデジタル遺品はスマートホンやパソコンといったデジタル機器はもちろん、インターネット上などさまざまな場所に保存されています。
●なぜデジタル遺品の整理が重要か?
デジタル遺品の整理が大切なのは、それが相続の対象であるという理由だけではありません。
次のようなトラブルを防止できる点も、デジタル遺品を整理しておくべき理由と言えます。
・ネット銀行や証券口座のアカウントにアクセスできず、正確な資産を把握できない
・有料サービスの解約ができず、引き落としが続く
・連絡先データにアクセスできず、訃報の連絡ができない
・故人の写真や動画といった思い出のデータを残せない
・個人情報やクレジットカード情報が流出する
・故人のSNSやブログが悪用される
上記のようにインターネットの発達した社会においてのデジタルデータの管理、整理は遺品整理と切っても切れない縁となっています。
●デジタル遺品を整理するときの注意点【トラブル防止】
次に、デジタル遺品を整理する際のトラブル例についてご説明させて頂きます。
他の相続人の同意を得る
相続人が複数の場合は、他の相続人の同意を得てからロック解除やデータ確認をする必要があります。
なぜならスマホやパソコンなどの機器本体はもちろん、保存されているデータも相続の対象となる遺品だからです。
他の相続人に黙ってデータを確認したり相続人以外の人がデータを確認したりすることは、相続トラブルにつながる恐れがあるため注意が必要です。
むやみにパスワードを打ち込まない
故人が使っていたスマホやパソコンのロックを解除するときは、むやみにパスワードを打ち込まないようにしましょう。
なぜなら機器の設定によっては、何度もパスワードをまちがえると一定期間操作できなくなる可能性があるからです。
とくにスマホのセキュリティは厳しく、iPhoneの場合は10回パスワードをまちがえると初期化される設定になっている場合もあります。
パスワードが分からないときの対処方法として最もリスクが少ないのは、各種のパスワードがメモされたものを探す方法です。
デジタル遺品の中でも見逃しやすいのが、スマホやパソコンに存在する以下のアカウントです。
* Twitter
* Instagram
* TikTok
* YouTube
数多くのコンテンツを利用していく上では見通しがちなものも多いいので注意しましょう。
●デジタル遺品の整理で相続トラブルを防ごう
最後に、「デジタル遺品の整理」についておさらいです。
・デジタル遺品とはスマホやパソコン内、ネット上などに故人が残したデータのことを言う
・デジタル遺品を整理することで、相続トラブルや金銭トラブルを防止できる
・相続や金銭に関わるデータから優先的に確認していくと良い
・端末のパスワードを何度もまちがえると、データを確認できなくなるリスクがあるため注意
・情報漏えいを防ぐために不要なデータは消去し、初期化してから機器を処分することが大切
今回紹介したように、デジタル遺品を整理することでさまざまなトラブルを防ぐことができます。
カード情報や個人情報の入力が求められる中で一般的な遺品と同じように、デジタル遺品もしっかりと確認したうえで整理していきましょう。
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