2023年7月16日
ゴミ屋敷と病気との関連性について
本サイトのブログでは、ゴミ屋敷に関する記事をしばしば投稿してまいりました。たまりにたまったゴミの山の画像(住んでいるご本人様には失礼ながらゴミと思われていない大量の物も含めて)、おびただしい物の量に加えて、汚れと匂い、大量に発生した虫など、すさまじい状況を言葉で表現してまいりました。
以前のブログの記事では、このような家に生活することで被るデメリットとして、怪我をしやすい、大切な物を失くしやすいといった点を挙げました。そこで今回は、ゴミ屋敷が人体に与える悪影響として、病気との関連性について取り上げてみたいと思います。
まず、発症の可能性のある病気の代表格として、アレルギー性疾患と食中毒の二つを挙げることができます。(これは仮にゴミ屋敷ではなくても、状況次第では発症することも現実にありうるものです)
【1】アレルギー性疾患
もともと人間には、自身の体を守るための免疫機能があります。目、鼻、口、皮膚から混入する「異物」を排除し、肉体、臓器、細胞を守る防衛本能です。
これが過剰に反応してあらわれた症状がアレルギー性疾患という病気です。
(1)気管支喘息
気管支喘息とは、気管支に炎症ができて気管支の気道が狭くなることで呼吸困難になる病気です。喫煙やストレス、PM2.5などの大気汚染が原因として挙げられますが、家の中のハウスダストが原因で発症することもあります。
ハウスダストとは、家の中のホコリの一種で、1mm以下の目に見えないものです。
このハウスダストには、人の髪の毛、フケの他、ダニ、ゴキブリなどの虫のフン、死骸、カビ、細菌、花粉、繊維クズなど様々な物が含まれています。また、ペットを飼っている人の場合は、ペットの体毛も含まれるでしょう。
これらのハウスダストが日常生活の中で目鼻から混入し続けると、ある時、激しい咳を伴う喘息にかかることがあります。(免疫力が低下した場合は、最悪、死に至ることもあるようです。)
(2)その他
アレルギー性の症状が目にあらわれると、アレルギー性結膜炎。目が赤くなり痒みと痛みが伴います。鼻にあらわれると、アレルギー性鼻炎。くしゃみ、鼻水、鼻づまり、風邪のような症状が長期間続きます。
また、その症状が皮膚にあらわれると、アトピー性皮膚炎。激しい痒みと湿疹が皮膚に出ますが、引っ掻くと悪化します。
これらのアレルギー性疾患も、気管支喘息同様、ハウスダストが原因の一つになっています。
中でも厄介なのは、部屋の中に生息しているダニです。ヒョウヒダニという種類のダニは、人間の髪の毛、フケ、カビが好物で、特に高温多湿の7月は大量に発生しやすいといった習性があります。また、ツメダニという種類は人を刺します。ダニは0.2mmから1mmくらいの小さな虫ですが、布団やカーペット、畳に潜んでいることが多いようです。
これらの病気を予防、改善するためには、タンスや本棚などの家具の裏側、照明器具のカバー、エアコンのフィルターの汚れなど、普段の掃除では手の届かない、ホコリのたまりやすい場所の掃除を定期的に行うことが大切です。
【2】食中毒
食中毒の症状として、激しい腹痛、嘔吐、下痢等があります。
原因の一つは、サルモネラ菌、カンピロバクターなどの食中毒性の細菌類やカビです。
賞味期限切れの食材、腐敗した食品がそのままになっていると、ショウジョウバエやイエバエ、クロバエなどが大量に発生しやすくなります。これらのハエを媒介として多種多様な細菌類が運ばれてくることがあります。
また、見た目では食品にカビが生えていないようであっても、カビの胞子や菌糸が目に見えない状態で付着していることがあります。カビは熱に強く、調理しても完全には無毒化できないものです。特に、高温多湿の7月は、すぐに発生しやすいので注意が必要です。
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