2023年6月4日
収納の中のモノについて
遺品整理、生前整理の現場では、大がかりな作業の一つとして、タンスなどの収納家具、物置、納戸の中にある大量のモノの処分が挙げられます。タンスの中の衣類、本棚の本、食器棚の食器、その他押入れに無造作に収納された様々なモノ…。収納されてあるモノだけで小型トラック1台を超える分量になることもあります。量が多ければ多いほど出費がかさみますし手間もかかります。
では、なぜ、たくさんのモノがあふれてしまっている家が多いのでしょうか。
ご依頼者様も大いに悩まれたことの一つといえるでしょう。
そこで、今回の記事では、家の中に大量のモノがあふれてしまう原因と、その背景にあることを考えてみたいと思います。
【1】一度手に入れたモノはどんなモノでも大切にする→モノを減らす(捨てる、人に譲る)
モノを大切にすることとは逆のことを申し上げるようですが、ある程度モノがたまったらそれ以上モノをためないことも必要です。モノを収納できるスペースには限りがあるからです。
もちろん、モノを大切にすることは、人間が人間らしく生活していくうえで必要なことで、私もこのことは否定いたしません。ところが、ここに大きなワナが潜んでいます。家の中にモノがあふれて収拾がつかなくなるという先々起こりうる可能性です。
新たに保管しておきたいモノが増えてきた場合に、収まり切れないモノはどうしますか?
「いままで使っていた棚の中がいっぱいになったから新しい棚を買って収納する」「裏庭の物置、屋根裏収納もあるからそこへ収納する」という方法がある、と考えたら要注意です。
一時的に解決できる(できたかのように見える)かもしれません。けれども、その新しい「収納先」もいっぱいになったらまた新しい物置を買って保管していくのでしょうか。その繰り返しで次々とモノをためていくことで家の中がモノであふれ、収拾がつかなくなるという悩みが出てくるのではないでしょうか。
そこで、収納の中がいっぱいになる前に「捨てる」、「人に譲る」など決断してモノを減らすことがおススメです。
その減らすモノとは、たとえば、次のことに当てはまるかどうかを基準に考えて決めていくことがよろしいのではないでしょうか。
●何年も使っていない、ほとんど使っていない(なくても困らない)
●いずれそのうち使うかも(そのうち使う【時】はこないかもしれない)
遺品整理の現場では、押し入れや天袋の中から未使用のご贈答品、食器、タオルなどがたくさん出てくることがあります。
ところで、祖父母、または親の世代(古い家の場合はさらに前)から継いできた戸建の家の場合は、特に量が多くなる傾向があります。
タレントの松本明子さんの著書『実家じまい終わらせました!』にある「100歳まで生きた祖母の100年分の持ち物(衣類や生活用品・雑貨等々)がそのまま残されていました」「母のものでは着物や洋服が100着以上ありました」「父のものでは本が2000冊以上ありました」といったようなケースが実際にあります。(以上「」内同書より引用)
【2】どこに何があるかわからなくなっている→必要以上にモノをためない
ご存じのように収納するモノは、たとえば、本は本棚、食器は食器棚、洋服は洋服ダンスへといったようにモノの種類に応じて収納する位置が決まります。けれども、つい「とりあえずこれは押入れの中へしまっておこう」とか「これはしばらく使わないから物置に置いておこう」といいったように“一時的に仮置き”しておくこともあるのではないでしょうか。
量が少しだけなら問題ないでしょうけれども、それが習慣的に繰り返されると、“チリも積もれば山となる”如くいろいろなモノを無造作にたくさん詰め込んだ状態になり、住んでいる本人さえどこに何をしまっておいたのかわからなくなってしまうことがあります。
そこで、前述した「モノを減らす」ことに加えて、必要以上にモノをためない工夫も必要になってきます。
そのためには次の二つのこと実践することがおススメです。
●モノの位置を決めておく
●必要以上にモノを買わない
細かいモノ、たとえば、ハガキ、CD、文房具、薬、その他日用雑貨は、置いておく位置を決めて整理していないとわからなくなりがちです。それが、新たに同じモノを買ってしまうことにつながります
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