2023年4月23日
生前整理・遺品整理・空き家の片付けのニーズについて ~背景にある社会情勢~
近年、メディアでも多く取り上げられてきている「生前整理」や「遺品整理」、「空き家の片付け」ですが、その背景にはどのようなものがあるのでしょうか?
それは高齢化と核家族化に関係があります。
【1】高齢化
総務省の統計(2021年10月)によると、日本の人口約1億2, 550万人のうち65歳以上の人口は3,621万人で占める割合は28,9%。つまり、日本人の約3人に1人は65歳以上ということになります。人口比率では、72歳から74歳がもっとも高い数値となっており、年齢層は第1次ベビーブームと呼ばれた世代(団塊世代)の人たちです。
■参考:総務省統計局
https://www.stat.go.jp/data/jinsui/2021np/index.html
また、Worldometerの統計(2020年)によると、日本人の平均年齢は「48.6歳」で、世界第2位の平均年齢の高さとなっています。
※ちなみに、平均年齢の世界第1位はモナコの55.4歳です。
■参考:Worldometer
https://worldpopulationreview.com/country-rankings/median-age
このように高齢化社会が進むことに伴って、老人ホームに入居する人々も増えていきました。
■参考:最新の高齢者住宅の業界動向レポート
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000012.000072736.html
老人ホームに入居する際、問題となってくることの一つが、いままで住んでいた家の家財をどうするかということです。業者の立場から申し上げさせていただきますと、一気に「生前整理」で綺麗に片づけてしまうことがおすすめなのですが、施設への入所前に、家を(1)維持・管理していく(2)売却する(3)解体するなどの選択肢のうち、いずれか検討しておくことが大切です。
特に1人暮らしをしていた高齢者の場合、老人ホームに入居した後、何もしなければ「空き家」となってしまいます。(※1人暮らしについては後述します)
空き家については過去の記事空き家に関する法律も御覧いただけますと幸いです。
【2】核家族化
かつての日本ではアニメのサザエさん一家に代表されるような、家族3世代が一つの家に同居するという生活様式が一般的でした。それが時代とともにライフスタイルの価値観が変わり、必ずしも家を継がなくともよく、長男でも独立する、あるいは自分の希望する仕事や生活を選ぶといった人々が増えていったようです。
社会全体の傾向として、より豊かに、より効率の良い生活を求め経済発展していくなかで第1次産業から第2次、第3次産業へと、中心となる産業の転換と多様化が進んでいったことも影響しているようです。
そうした変化は高度経済成長の時代(昭和30年代から40年代)から都市部を中心にいっそう拍車がかかりました。
夫婦2人と子供、あるいは親1人に子供といった核家族の世帯、そして1人暮らしの単独世帯が増えています。
■参考:グラフで見る世帯の状況
https://www.mhlw.go.jp/toukei/list/dl/20-21-h28.pdf
また、内閣府の統計によると、いまや65歳以上の20%を超える人々が1人暮らしだそうです。
■参考:内閣府
https://www8.cao.go.jp/kourei/whitepaper/w-2021/html/zenbun/s1_1_3.html
1人暮らしの高齢者の場合、前述しましたように老人ホームへの入居と同時に、それまで住んでいた家が空き家になる可能性があり、家の売却、または解体、そして相続など、ご家族の方のやるべきことがいろいろ出てきます。また、亡くなられた場合は、その後の遺品整理も必要になります。
今後、高齢化がさらに進み、加えて1人暮らしの世帯の増加が重なることで、生前整理や遺品整理、空き家の片付けの機会が、よりいっそう増えていくことが予想されます。
私たちはこのような社会の現状をふまえ、お客様の抱えている悩みや問題点に真摯に取り組み、ご満足いただけるサービスが提供できるよう日々精進しております。
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